株式投資虎の穴

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個人型確定拠出年金で運用する商品、何を選べばよい?

◆元本確保型商品での運用は、企業型DCの6割を占める

 

とにかくシンプルに、簡単に考えた方が良いと思います。

これは運営管理機関によっても異なるのですが、なかには物凄い数の運用対象を取り揃えているところがあります。たとえばスルガ銀行が扱っている個人型DCは、2016年12月27日時点で合計30本の投資信託が用意されています。SBI証券に至っては何と59本です。

その中には、実にさまざまな投資信託があります。日本株式に投資するものがあれば、外国株式に投資するものもあります。アクティブ運用があればインデックス運用もあります。このように、非常に幅広い投資信託を扱っているのは、加入者にとって大いなるメリットと受け止められがちなのですが、逆に選択肢の数が多すぎると、逆に選べなくなるという問題が生じてきます。

実は、企業型DCの加入者で、元本確保型の商品で運用している人は、今も60%以上と言われています。ちなみに元本確保型商品というのは、預金や保険商品になるのですが、いずれも今の超低金利下においては、ほとんどリターンは期待できません。そうであるにも関わらず、預金に60%以上もの資金が集まるのは、結局のところ選択肢が多すぎて、何を選べば良いのか分からないからです。

では、何を選べば良いのでしょうか。

◆今の時代に最も合う投資信託は何か

 

DCは長期で積立投資していくものです。一度加入したら、60歳になるまで原則として資金を引き出すことはできません。20代だったら40年程度、30代だったら30年程度、ひたすら毎月コツコツと積み立てていきます。したがって、個人型DCの投資対象は、できるだけコストが安く、かつ「これに投資しておけば20年後、30年後に大きく育つ可能性がある」と思えるものに投資するべきです。

その前提で言えば、日本の株式市場のみで運用する投資信託は、今後、日本経済が人口減少によってシュリンクしていく恐れがあることを考えると、あまり投資対象として考えたくはない気がします。

債券はそもそも長期投資の対象になるようなアセットではありませんし、コモディティもちょっと違うような気がします。

このように消去法で考える一方、これから20年後、30年後に向けて、成長しそうなものは何かを考えると、その最有力候補として「世界」が挙げられると思います。なぜなら、世界の人口はこれからもどんどん伸びていくからです。人口が増えれば増えるほど、個人消費は大きく伸びていきます。つまり世界経済は、これからも年につき数パーセントの割合で伸びていくのではないでしょうか。大事なことは、そういう伸び率を示す投資対象に、自分の資金を乗せておくことなのです。そうなると、やはり世界の株式市場に分散投資するタイプの投資信託が、個人型DCの運用対象としても最適であると考えられます。

◆グローバル分散投資ファンドを買う

 

具体的には、MSCI-KOKUSAIという株価インデックスに連動するタイプの投資信託があれば、個人型DCの運用は十分です。MSCI-KOKUSAIは世界の先進国の株式市場に分散投資したのと同じ投資効果が得られますから、恐らく世界経済のGDP成長率と同じ、年3~4%程度のリターンが期待できるはずです。

しかも大概はインデックスファンドなので、コストも割安です。ちなみに野村証券を運営管理機関にした場合、投資先の選択肢にある「野村DC外国株式インデックスファンドMSCI‐KOKUSAI」の信託報酬率は、何と年0.2052%です。この料率は、一般公募で販売されている投資信託の中でも、かなり低い方に含まれます。十二分に高い商品性を持っています。

したがって、すでにDCに加入したものの、どの商品に投資すれば良いのか分からないという方は、とりあえずグローバル分散投資型の投資信託にしておけば、運用成績が大外れするようなことはないでしょう。